会長のご挨拶

20254月の第35回アフリカ教育学会で第4代会長を拝命した西村幹子です。

 

本学会は、2019年に、少人数で運営されていたアフリカ教育研究フォーラムからアフリカ教育学会となりました。そこには、若い世代の研究者たちのアフリカ教育研究を支えたいという諸先輩の想いと、すべての参加者がすべての発表者の発表を聴く、という全員参加型のスタイルを学会の新たな形態とする、共に歩む姿勢が反映されています。アフリカの有名な諺に「もしあなたが早く行きたいなら、一人で行きなさい。もしあなたが遠くへ行きたいなら、皆と一緒に行きなさい」というものがありますが、本学会はまさにこの諺を代表しているような文化をもっています。

日英の言語を選べる口頭発表には、研究成果だけでなく、研究の構想段階であるプロポーザルを発表する機会も設けられており、萌芽的な研究も奨励しています。本学会で発表を繰り返す中で、多くの大学院生が修士課程、博士課程と進む過程の中で、学際的で挑戦的な研究に変わっていく姿がみられます。アフリカやその他の地域からの留学生も多く参加しています。小さな学会ですが、アフリカの豊かな文化や歴史の中で教育がどのように育まれ、成果を上げ、それが人びとの生活にどのように生かされているのか、日本への示唆もある多くの研究が積み重ねられてきました。全員参加型の学会で、更に学際的、地域横断的な課題に対して、皆で知見を結集していけるよう努力したいと思います。

世界情勢が大きく変動する時代、近い将来、アフリカの人口が世界の人口に占める割合は3割に達するとも言われています。アフリカの教育を理解することは、世界の将来を予測することにつながるといっても過言ではありません。アフリカの教育分野に関心を寄せる研究者、実務家、そして政策立案者の皆様の入会をお待ちしております。

 

                                アフリカ教育学会第4代会長 西村 幹子